西宮の方より相続についてのご相談
2019年04月10日
Q:父の死後、父の遺産の不動産を売却した後でも、相続放棄できますか?(西宮)
数年前に母が亡くなった後、父は西宮市内に自分が所有している自宅で一人暮らしをし、私と姉は父とは離れて暮らしていました。先日、父が亡くなり、葬儀も済ませた後、私と姉で父が暮らしていた古い実家を早々に売却し、売却代金は私と姉が平等に受け取りました。ところが、最近になって、聞いたこともない金融機関から連絡があり、父がそちらに多額の借金をしており、私と姉に父の借金を返済して欲しいと言われました。私も姉もそのような父の借金について何も知らず、また、とてもすぐに返済できる金額ではありません。父が亡くなってからまだ3ヶ月が過ぎていないので、これからでも相続放棄をすることを考えていますができるでしょうか?(西宮)
A:相続放棄ができる期間内であっても、相続放棄ができなくなる場合があります。
相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内は相続放棄ができるのが原則です。しかし、相続人が、自己のために相続の開始があったことを知りながら、相続財産の売却のような相続財産の全部又は一部の処分をした場合は、単純承認したこととなり、たとえ、自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内であっても、相続放棄をすることができなくなってしまいます。
したがって、ご相談者様の場合、これから相続放棄をすることはできないと考えられます。
ご相談者様の事例のように、被相続人の方が相続人の方達が誰も知らなかった借金を負担しているような場合もあります。ご自身が相続人となった場合は、早々に専門家に相談して遺産の全てを確認したうえで、相続放棄をするかどうかを慎重に判断したほうがよいでしょう。
ご自身が相続人になった場合には西宮相続遺言相談センターにご連絡頂ければ、専門家である当センター所員が適切な手続きをサポートいたします。西宮市近隣にお住まいの方、まずは初回無料の相談へとお気軽にお越しください。
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